日本語を学習するにあたって
日本語を学習するにあたって
このページではアイルランドで開発された日本語学習用の教材と、日本語の試験やエッセイ・コンテストについての情報をお知らせします。
Nihongo Kantan
Ursula Zimmermann(著)
(The Department of Education and Science, 2007)
アイルランド中等教育機関(セカンダリースクール)修了時の卒業試験、 Leaving Certificate (リービング・サーティフィケート)のシラバスに沿って開発されたアイルランド独自の教材。その目的から会話や場面の設定などは高校生を意識したものとなっていますが、日本語初級者向きの教材として大学や一般の学習者にも広く対応し得る内容です。目標レベルは日本語能力試験では4級程度、CEFR(欧州共通参照レベル)ではA2の途中まで。
300ページ、全12課から成り、それぞれの課はトピックごとの構成となっています。各課の終りには、豊富なイラストとカラー写真で日本の「いま」をいきいきと伝えるカルチャー全般に関する情報満載の「文化コーナー」、リービング・サーティフィケートに即した漢字約100字をトピック内容に関連させながら導入し、書き順付きで練習させる「漢字コーナー」、また文法や語彙の確認やまとめが簡単かつ便利にできる「文法チェック」、「単語チェック」のページが配されています。「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能をバランスよく伸ばすための工夫された練習問題も充実し、英語による詳細かつわかりやすい文法解説が付されているため、独習用にも最適です。
聴解練習のためのCD2枚付き。カタカナ、ひらがな習得のためのテキスト、『Katakana Kantan』、『Hiragana Kantan』との併用で、より効果的な学習が期待できます。
Irish Independent紙に記事が掲載されました。
Hiragana Kantan
Ursula Zimmermann(著) (The Department of Education and Science, 2005)
アイルランド中等教育機関修了試験「リービング・サーティフィケート」 のために開発された二番目の教材。 全64ページ、5課から成り、『カタカナかんたん』同様、50音順では なく、自己紹介などに必要な文、語彙を通してひらがなを導入していきます。 (例:第1課「おなまえはなんですか。 あいこです。」など。)
ひらがなの印刷の字体の違いも最初に提示されるなど、細部に工夫 が凝らされ、聴解含むさまざまな練習問題によって、ひらがなを効率 よく学習できるようになっています。
『Nihongo Kantan』の第3課までと内容が並行しているので、併用 するとより効果的です。 書き順付きの練習スペースもあるので、独習にも最適。CD1枚付き。
Katakana Kantan
Ursula Zimmermann(著) (Institiúid Teangeolaíochta Éireann, 2003)
アイルランド中等教育機関修了試験「リービング・サーティフィケート」 のために開発された最初の教材。 全56ページ、16課から成り、世界の国名によってカタカナを 導入していくユニークな内容です。 (例:第1課はもちろん「アイルランド」、第2課「イギリス」、 第3課「ウガンダ」など。)
マッチングゲーム、クロスワードなど、楽しく学習できる練習 問題を通して、国名、人名、食べ物やスポーツなどの語彙も 習得できるようになっています。
各課の最初のページに、その課 で導入されるカタカナの書き順付きの練習スペースがあるので、 独習にも最適。 短期間で効率よくカタカナを習得できるよう工夫されています。
“Interactive Multimedia Courseware for Reading and Writing Japanese Script”
コーディネーター:Barbara Geraghty(リムリック大学)
JLTIの創立メンバーであるBarbara Geraghty(Japanese Section, Department of Languages and Cultural Studies, University of Limerick)がコーディネーターとして開発した、ひらがなの学習用CD-ROMです。音声ファイル、書き方のアニメーションを色を使って紹介したソフトウェアで、2007年の European Award for Languagesを受賞しました。
日本語の試験
日本語能力試験
毎年12月の第1日曜日に実施。今まではロンドン、パリ等で受ける事ができましたが、2009年はアイルランドでも初めてこの試験が行われることになりました。
(現在の試験案内はこちら)
また、ロンドン大学アジア・アフリカ学科 (SOAS)のサイトには、JLPTについての一般的な質問と答え等が掲載されていますので、ご参照下さい。